西鉄大牟田線の柳川駅に電車が到着して改札へ向かう階段の一段一段に「柳川弁」が書かれている。つい懐かしくて、毎回通るたびにゆっくり階段を上がりたくなる。母やおばあちゃんを思い出せるから。
あなっつぁん(あなたさま)、えーらしか(かわいらしい)、おりめすかんも(いらっしゃいますか)、すらごつ(うそ)、おとんことんなか(全く音沙汰ない)などの柳川弁が階段を上がりながら目に入ってくる。
これは小さい頃、普通に家庭で使われていた言葉。今でこそ、バラエティ番組などてコメントを全てテロップでフォローしているが、昔はインタビューのたびに柳川弁にはテロップが付けられていた。今ではこてこての柳川弁を使う人は少ないかもしれないが、父や親戚のおばさまたちは相変わらず普通に使っている。
ここのところ同窓会やお見舞いで頻繁に地元を訪れていたからか、頭の中で考えることも訛り始めた。夢の中も柳川弁。改めて思う…バイリンガルだなと。
母が入院しているとき当時23歳の私に、「すこたえんごとね」とよくいっていた。あわてないようにね、という意味。昔からあわてんぼうだったのかな…このことばが1番好きな柳川弁かな。
今度はゆっくり駅の階段をのぼろう。
akiko☆thank you
東大を目指す長男と1人家を離れ進学校の寮で高校生活を送る次男、自由奔放な小学生三男の母です。3人の息子たちと日々交わされる会話や何気ない出来事をつづります。感謝を込めて…
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